単位がヤバコイル

銀髪が好きです Twitter : @yequalaxplusb

神速就活録

 
こんにちは、いんてぐらるです。今年に入って初めての更新になります。
2月上旬まで卒論に殺されていて、4月からの新生活に関する手続き等もある程度終わったので、筆をとりました。遅くなってしまいすみません…
 
さて、本来ならばtwitterで取ったアンケート結果に従って「在学中よく通った麺屋等」の記事を書こうと思ったのですが、気づけば3月になりタイムリーな内容の話ができると思ったので、就活の話をします。麺屋の話を期待していた方にはこれまた申し訳ないです…
 
写真が1枚しかない疲れる文章ですみません。
 
 

・2015年1月〜5月

大学受験をし、第一志望にあっさり落ちました。試験の感触として明らかに悪い教科があったので、受け終わった直後からまあ落ちたかなと思っていました。浪人しようか少し考えたのですが、
「どんな環境・境遇に収まっても結局自分は文句ばかり言う人間である」
という風に自分で自分のことをよく理解していたので、受かった大学の中から、一番名の通っている大学に入学することにしました。
 
高校時代は学問を好きでやっていたので、割と意識高めな状態で入学しました。それこそ「留学は当然する」くらいに思ってました。
しかし大学の学生生活は学生側の裁量が非常に大きく、生半可な意識の人間は遊びや友人関係に流され学問と離れていきます。
5月になり、GWが終わった頃には「いかに楽して卒業するか」といったようなことを考えていました。
 
思うにこの時点で学問に対する情熱は消えていたのだと思います。
 
 

・2017年10月

自分の学部では、大学3年生の秋に研究室へ仮配属し、4年生春に正式な配属となります。希望する研究室に仮配属できるかどうかは自分の成績が関わってくるため、
楽することをモットーにしていた自分は当然成績が良いはずがなく、第一希望の研究室への仮配属は叶いませんでした。
仮配属先の研究室では研究の真似事をさせられましたが、研究テーマが自由に選べたこともあり研究は結構楽しかったです。
ただその研究室は日本語の話せない外国人の人が非常に多く、日常的コミュニケーションでも簡単ではなく、研究内容を議論するのは困難を極めました。
理系は論文を読むことが大事だから読み書きが重要という話をよく聞きますが、絶対話す・聞く能力の方が大切です。
読み書きは最悪時間をかければ良いですが、話し相手は筆談してくれるほど暇じゃありません。当たり前のことですね。
 
 

・2018年4月

4年生春に正式な研究室配属を行うと同時に、院推が貰えた人は院推を受けるか受けないかを迫られます。先の研究室は希望すればスルっと入れそうでしたが、言語の壁で阻まれたため、4月は別の研究室に配属しようと考えていました。
今回の配属先も自分の成績が関わってくるため、希望する研究室に入れる期待はしていませんでした。いや、仮に希望する研究室に入れたとしても、自分の期待通りにはいかないだろうと思っていました。
院推は一応貰えたものの、そんな環境で研究しても大して面白いことはないだろうと考え、高い授業料をもう2年払いながら面白くない研究を続ける気はないし、
その程度の意識の人間が院に行っても時間の無駄だと思ったので、院には行かない事を決めました。
 
結局のところ、院に行きたいと思えるほど学問をやらなかっただけです。1年生の春で決まっていたのでしょう。
 
そうすると就活になるんですけど、
 
①・仕事にできるほど好きなことや真剣にやりたいことねえなあ
 ・そんな状態で面接したって落ちるだけだし無駄
 ・自分も面接官も騙して得た職が続くわけないでしょ
 
②・困ったらどうせ困った自分が状況の解決を行うから考えなくてよくね?
 ・多分親族の誰か頼ればなんとかなるしなあ
 ・卒業できればその肩書きでいつでもやっていけそうではある
 
みたいなことを考えていて、要するにやりたいことが見つからないのと面倒くさいので就活は一切しませんでした。
面白そうな講義だけ出席してソシャカスしてました。ソシャゲは頑張ったと思います。
週一で決まった日には研究室にちゃんと顔を出していたものの
「環境定まらない!プログラミング嫌い!わかんない!一人じゃ無理!」
と研究もほとんどやる気もなく、進捗出す気もなかったです。
 
 

・2018年9月下旬

そんなダラけた生活を4月から続けていましたが、一方で周りの人々からの圧力も受け続けていました。何人もの友人から諭されたり怒られたり慰められたりしました。親は諦めてたのか何も言ってこなかったです。
でも圧倒的に一番キツかったのはおじいちゃんおばあちゃん世代の親族や近所の人々からの言葉で、会う人会う人
「今大学何年生?へぇ〜4年生!院いくの?就職するの?どんな会社?」
ということを毎回尋ねてくるのです。前もその前もしたでしょこの話。いつも適当にごまかしていましたが、悪意がないだけに堪えます。期待されるのが嫌という気持ちを身をもって知りました。
大分精神力を失っていたある日、サークル同期のSくんから
「とりあえずキャリアセンター行ってなんとかしてもらえ」
という話をされ、ついに9月下旬、就活を決意しました。
 
 

・2018年10月初週

まずマイナビに自分の情報を登録します。すると早速、登録当日からかなりの求人情報がやってきました。改めてインターネットってすげえなあと思い、また、まだこの時期でも就活ってできるんだなあってなりました。
初任給や手当など金銭面は正直どうでも良くて、なるべく働きたくないので月あたりの平均残業時間(?)が少なそうで(完全?)週休2日制、職種業種は嫌いなこと(情報系の類全般)以外で探しました。
すると高校時代好きだった化学関係の募集が1つあったので、逃げないためにもとりあえず説明会にエントリーしてPCを閉じて寝ました。
 
そして2,3日後、初めてのキャリアセンター出向と1対1の面談をしました。
大学ごとに多少違うとは思いますが、僕の大学はキャリアセンターに行くとまず紙を渡されて、学年氏名等の個人情報と就職希望の職種業種等の記入、そして面談で話したい内容の記入をうながされます。嘘をついても仕方ないので面談で話したい内容の記入欄には「やる気ぜんぜん出ないけど周囲の人々の圧力に耐えかねて就活しようと考えています。実務面精神面ともになんとか救ってください」という旨を書きました。紙を提出すると「改めて◯時にお越しください」と言われ、再びくると面談担当の人がいて面談が始まりました。
 
初めての面談担当の人は40代くらいのやさしそ〜〜〜な男性でした。
僕が話した内容は正確には覚えていませんが、要するに「もうマヂ無理」と吐いたのは間違いないと思います。
その人も最初は「無理して就活しなくていいんだよ?」みたいな事を言ってくれていたのですが、就活したくないって正直に言いにくいことや逃げないためにエントリー出しちゃったことを聞いているうちに、担当の人も悲しそうな顔になっていきました。
ただ、吐き出したことで、結局やるしかないであろう状況にあることと、何割か悲しみを背負ってくれたことを理解し、吹っ切れたとはとても言えないけれど、少しやる気は出ました。この手の相談はまた来ることに意味があるという話をよく聞いていたし、さすがに複数エントリーするかという話の流れにもなり、その候補抽出も兼ねてまた来週来ますと言って面談を終えました。
 
翌日、御社の説明会と筆記試験が行われました。
この時期にもなるともともと募集する側も受ける側も人数が少ないのか、説明会参加者は僕を含めて2人でした。この人数ともなると小さなプレミもごまかせないので姿勢を正して一切の発言は控え、何も考えないようにということを考えながら時間が過ぎるのを待ちました。説明会のフェイズで今も覚えているのは初任給の上2桁の数字だけです。一方筆記試験が始まると、半ば趣味で受験勉強をしていた僕はこういった試験を解くのが好きで、「あ〜一生受験問題解いていたいな〜」と楽しい時間を過ごせました。
試験フェイズの記憶は今でもそこそこあります。「針ほど願って棒ほど叶う」ということわざを初めて知りました。
 
 

・2018年10月第2週

説明会から数日のうちに筆記合格の旨と面接予定の通知が来て、キャリアセンターに2回目の出向をしました。2回目はいかにも頭の良さそうな40代くらいの男性で、実際理論整然とお話をする人でした。面接を控えアドバイスでもしてもらおうということで、
「嘘をつきたくないんですがどうすればいいですか?」と聞くと、
「嘘はつかなくていいんじゃないですか?」と言われ、
「面接で聞きたいのは、あなたが何をを考えているのかではなく、あなたが何をしてきたかであり、それを聞いて、あなたがどういう人間で社に合うかどうかは向こうが想像にまかせてしまえばいいのです。それで落とされたらあなたがダメというわけではなく、単にあなたと社が合わなかっただけなんですよ」
というような話をされました。
最初、「なるほど…?」と分かった気になりましたが多分今でもよくわかっていません。俺が聞きたかったのは、自分を優秀な人間に見せるための嘘や、熱意に溢れてるフリ、必ず聞かれるであろう御社志望理由のでっち上げをしたくないってことなんだよな〜って思いながら他の話を聞いていました。
最終的に一番聞きたかったところに答えは出なかったけど、
「履歴書を元に質問されるでしょう」
「自分の過去を話して想像は相手に任せましょう」
などの話を聞けたのは良い収穫だったと思います。
お話が難しくて他社のエントリーの話をさっぱり忘れていました。
 
結局自分には極力嘘をつかないことにして、御社志望理由も
「高校で化学は結構好きだったよ!大学ではなんもやってないけど御社の扱ってるこれに関してはもともと知ってることがあるよ!」
と正直に話そうと決めました。
 
実際の面接は志望理由を上記のように言って、あとはキャリアセンターで言われたように過去を話しました。大学生活は学問関連では何も学ばなかったのでできるだけ高校までの話をするようにしました。
履歴書に趣味読書って書いたからか好きな本聞かれたけど、御社の事業内容とは一切関係のない生物関係の本を答えたし、なんなら今は司馬遼太郎読んでるわって素直に言いました。
今思えば自分の大学の学科・専攻と御社は何の関係もないし、最初から正直で良かったかもしれません。
 
り道、オタクだしラノベって言いたかったってちょっぴり思ったけど、
普通ラノベは心を養う本であって知識を得る本じゃないから、個人に合わなきゃそれまでだしやっぱいいやってなりました。
 
 

・2018年10月第3週

面接通って、役員面接(最終段階)の予定を通知されました。
3回目のキャリアセンター面談に行きました。カウンセラーは50代くらいの女性でした。簡素に模擬面接みたいなのをしてもらいました。その後、
「役員面接ってどうすりゃいいの?なんか励まして!」って旨を紙に書いた僕にも非があるとは思いますが、
「前の面接までで適正や成績はだいたい聞き終わってる!役員面接ではやる気をアピールしましょう!熱意!」
みたいなことを言われました。「熱意」って単語を本当に聞かされるとは思わなかったです。多分模擬面接がよほど悪くなければこう言うつもりだったんでしょう。この段階まで来た学生にはみんなこうやって励ましてるのかもしれません。そう理解した僕は「熱意!」「そう熱意!」って話を合わせながら面談を終えました。
 
面接当日、御社に行くと予定されていた時間から10分ほど待たされたのですが、その間採用担当の事務の人と話す機会があり、
「今年はなぜか役員面接で何人も斬ってるんだよね〜9割くらい落とされてるんじゃないかな?ま、頑張って」
という話をされて、なけなしの熱意は急速に冷めました。
面接室に通されると僕一人に対し司会の方と役員5〜6人がいて熱意は氷点下までさがり身体が凝固しました。面接内容は大したこと聞かれませんでした。むしろ研究内容とか聞いてくれたら時間使ってしゃべれるのに、とこの時ばかりは思ってしまいました。
面接は15分くらいで終わり、採用担当の人にも「◯◯(名前)お前早すぎね?」って素で言われてしまいました。
 
自分の感触も採用担当の人の反応も結果を暗示していたので、その日は帰りに飲み屋へ寄ってヤケ酒して寝ました。
本当はその時点で遅過ぎる他社エントリーをすべきでしたが、もう一通りやったしなんかもういいやってなりました。
 
後日、なぜか採用通った旨の通知が来ていました。
本気で意味わかんなかったけど、この時はとりあえずサノバウィッチ開いて綾地さんに手を握ってもらいました。
説明会から役員面接までが2週間、志してから3週間で就活が終わりました。
 

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・これから就活する人へ

ここまでの話が非常に長いので、本質情報だけ知りたい就活生のために学んだことを書いておきます。
 
・キャリアセンターに行け
・面接は自分の過去(やってきたこと)を話せ
・熱意はアテにならない
・最悪2,3週間でなんとかなるから今から就活して落ちても大丈夫だし遊んでても多分大丈夫
・(上に書いてないけど)就活終わらせると卒論モチベがちょっと上がる
 
 
 
今回のお話は以上になります。いつもの5割り増しで読みにくい文章をここまで読んでくれてありがとうございました。
ゆずソ総評なんとか3月中にやりたいけどお空に連行されて難しいです。あと2作品なんだけど。